審美歯科ってなに?

よい噛みあわせの基準
−正常咬合ヘの6つのkey(6Keys to Normal Occlusion)

正しい噛み合わせの方は、この6つの関係が達成されています。

第1のkey

上下顎歯列間の関係
臼歯が緊密な3点接触によって良好な咬合嵌合が得られている。

第2のkey

歯冠のアンギュレーション(ティップ)
正常咬合には歯冠の長軸、歯肉側部の適正な遠心傾斜が必要です。

第3のkey

歯冠のトルク
正常咬合群では、個々の歯で一貫した歯冠の唇舌的・頬舌的傾斜を示しております。

第4のKey

ローテーション
正常咬合では歯の捻転(ねじれ、回転)がみられません。

第5のkey

緊密な歯冠接触
歯の間の接触は緊密であり空隙は見られません。

第6のkey

スピー彎曲
正常咬合ではスピーの彎曲は平坦か、僅かに弧を描く程度です。下顎第2第臼歯の最も顕著な咬頭と下顎中切歯端を結ぶ線からの計測では1.5mmをこえる深さの彎曲はありません。

咬合(こうごう)とは

上下顎の歯がかみ合うことを指し、さまざまな咬合様式があります。
その咬合様式により、顎関節症開口障害嚥下障害齲蝕歯周病の発生など多岐にわたる症状を起こすことがあるといわれています。
正しい咬合が求められます。

咬合様式

咬合様式には、下記の3つの様式があります。
歯の位置だけでなく、咬合様式も重要です。

  • 片側性平衡咬合
    咬頭嵌合位から下顎が側方運動を行う時、臼歯部において作業側では上下顎の歯の間に咬合接触が見られるが平衡側では上下顎の歯が離開している。また、下顎が前方運動を行うとき前歯部では下顎前歯の切縁が上顎前歯の舌面に接触しながら滑走するが臼歯部では上下顎の歯は離開している。このような咬合様式を片側性平衡咬合またはグループ・ファンクションド・オクルージョンと呼びます。
  • 両側性平衡咬合
    咬頭嵌合位から下顎が側方運動を行う時、臼歯部において作業側では上顎の頬側咬頭と下顎の頬側咬頭、上顎の舌側咬頭と下顎の舌側咬頭とがそれぞれ接触し平衡側では上顎の舌側咬頭と下顎の頬側咬頭とが接触するような咬合様式をさします。
  • 臼歯離開咬合
    咬頭嵌合位から下顎が側方運動を行う時、作業側では上顎犬歯の舌面と下顎犬歯の遠心切端および下顎第一大臼歯頬側咬頭近心斜面とが接触を保ちながら滑走するがそれ以外の部分では上下顎の歯は離開している。下顎が前方運動を行うとき前歯部では、上顎切歯の舌面と下顎切歯の切縁とが接触を保ちながら滑走するが臼歯部では、上下顎の歯は離開している。また、咬頭嵌合位では上下顎の前歯は僅かに離開しています。
    通常はこの咬合様式が用いられる事が多い。